「えんたのれんこん」の「えんた」って何?

いろんな人に、「えんた」って「エンタの神様」のパクリなん?と、よくよく聞かれます。
「エンタの神様」の「エンタ」は、英語の(エンターテイメント)の省略形で、日本語の意味は「楽しませるもの、もてなし、娯楽」というものです。
なるほど、確かにそれはパクリと思われてもムリはないですね(笑)

少し、この鳴門市大津町段関地域の歴史についてお話します。
この地域は、昔から洪水によく襲われてきました。
そのために昔の人たちは、洪水の時に水を貯めておける「深くて幅が広い、大きな農業水路」を造りました。
この大きな水路を守るために、農家さんたちは、毎年毎年、コツコツ泥をあげ、生えすぎた水草を刈り取ってきました。
このおかげで、地域の環境が守られ、水路環境も良好な状態が維持されたのです。
しかし、泥は重いし、暑い夏に生える水草を刈る作業は大変、重労働で過酷なものでした。
そこで農家さんは、「重労働だけではもったいない。少しでもお米(戦後まではお米を作っていました)が取れるように工夫できないか」と考えたのです・・・。
そこで考え出されたうまい使い方が、水路の縁に沿って、半水没した小さな小さな水田を作ることでした。
これは、縁田(えんた)と呼ばれました。
全国的に見ても、このようなものはほとんどなく、文化的にも非常に珍しいものだと言われています。

※イラストを参考に見てください

この縁田に掻きあげた泥を使うことで肥料はほとんど必要なく、水路上にあるので水管理も必要なかったそうです。
さらに、この縁田だけで一軒の農家が一年間食べる量のお米がとれることもあったそうです。
つまり、この縁田を通して、人と水路と生き物がうまくバランスを保ってきたのです。
縁田が持っていた当時の役割としては、人と水路、水路と生き物、そして、人と生き物をつなぐ大事なものだったのではないしょうか。
しかし、この縁田は、今ではもうありません。
でも、私たちは、この縁田のように色々な人たち、生き物、農業、思いをつなぐ役割を果たし、この地域の元気にしていければと考えています。

このような思いから、「えんたのれんこん」と名付けたのです。
「えんた」の由来は、わかって頂けたでしょうか?
こんな歴史的、文化的、環境的にも重要な意味のある言葉だったのです。
この言葉に恥じないように、これからも活動していきますので、どうぞよろしくお願いします。




「えんたのれんこん」開催趣旨

徳島県鳴門市大津町は、全国でも有数のレンコンの産地で、そのハス田や用水路にはメダカやドジョウなど絶滅が危惧されている生き物が沢山います。
  なぜか?――それはこの地域の農家さんが伝統的な農作業“泥上げと藻きり”をずっとずっと続けてきたことで生き物にとって暮らしやすい環境が残されてきたためです。
これらは、水路の底に溜まった泥を掻き揚げたり、生え過ぎた水草を刈り取ることで水通りや水質改善の効果があります。
  そんな地域の人と生き物のかかわりをレンコン栽培を通して肌で感じてもらいたい!という思いから、様々なイベントを行っています。
レンコンの植付けから収穫までの間で、水を張った田んぼを感じる田舟レース、田んぼと水路の生き物観察、泥上げ前後のお魚定置網調査などもりだくさん。
イベントの詳細はHPでチェックして下さいね。